ダジャレを言うと「寒い」と言う。一方で、怪談を話すと「涼しい」だとか言う。このあたりの感覚は、どこからきているのだろう。
前者については、「気分が盛り上がる」ことを「熱い」と表現したりする考え方から来ていそうだ。実際に「寒い」と発言した人が生体的な意味で寒いと感じているのかは不明である。
後者については、ゾッとして鳥肌が立つ感覚が、涼しい時の感覚に似ているからだと思われる。こちらも、実際に涼しいと感じて発言しているのかは不明である。
とりわけ気になるのは、前者と後者の違いである。「寒い」と言った時は、体感温度が下がることを「好ましくないこと」として表現しているのに対して、「涼しい」と言った時は、体感温度が下がることを「好ましいこと」として表現している。夏にダジャレを言って「涼しい」と言ったり、冬に怪談を話して「寒い」と言う場面は、あまり見かけないように思う。なぜだろう。というのが今日の疑問。
